2005年9月分

「ピアノを
 弾く人生が
 いいな。」

と約30年ぶりにピアノを弾き始めた假屋崎省吾さん(本日の『朝日新聞』朝刊)。こういうことを言える人生っていいですね。私の場合は、やっぱり「好きなことを書ける人生がいいな」になる。つまらないって? コピーライターって全然、好きになんて書けませんから。
●No.1621/05.9.30








「いちばん
 最初には
 倒れたく
 ないタイプ
 でね。」

という哀川翔さんの言葉を三池崇史監督が“最近のお気に入り”と褒めている(本日の『朝日新聞』夕刊)。もちろん分かるけど、こういうことを言ってしまう人があまり好きではないのかな。ウイットもないし、私は首を傾げた。言語感覚も人それぞれということですね。
●No.1620/05.9.29







「ピンから
 象まで
 売って
 いる。」

は高級百貨店「ハロッズ」の昔からのキャッチフレーズ(『HILLS LIFE』10月号)。ロナルド・レーガンがカリフォルニア州知事だった頃、アルバニア国王子がハロッズで注文した象を実際に贈ったのだとか。専門店化の流れのなか、日本でのビジネスはどうか?
●No.1619/05.9.28







「はっきり
 言って、
 いきがいは
 何もない
 。」

と松戸市の団地に一人住まいの男性は答えた。50代で倒れ職を失い妻に離婚を迫られ一人暮らしになった男性たちの心理を克明に描いた本日午前深夜の「ひとり団地の一角で」。とても他人事とは思えず見入った。年金受給前で手当も受けられず孤独に死んでいく、無惨。
●No.1618/05.9.27







「なんと
 100万票も
 与党より
 多いでは
 ないか。」

先の総選挙で自民・公明両党が獲得した小選挙区の票合計が3350万票。対して、与党以外の票合計は何と3450万票に上った(本日の『朝日新聞』朝刊)。郵政改革が支持されたとか何とか言っているが半分以上は反対だったのだ。国会で小泉議員に言うべきである。
●No.1617/05.9.26







「笑いは
 最高の
 抗ガン剤
 。」

と本日の「日本経済新聞」朝刊。樋口強氏は96年に肺小細胞ガンを発症し、01年から、がん仲間だけに「いのちに感謝の独演会」を始めたアマの噺家。私も全日本社会人落語協会でご一緒したが温和でおっとりとした大阪落語だった。笑いが身体にいいのは確かである。
●No.1616/05.9.25







「ペット
 あるいは
 動物園や
 自然の
 中での
 動物たちの
 生や死に
 接して
 初めて、
 感動したり
 つらい
 思いを
 感じたり
 します。」

と小菅正夫・旭川市立旭山動物園長(『4946File』10月号)。子供の頃、生物の生も死も自然のなかに多くあったが、一方でトンボのしっぽに花火を詰めたりザリガニの尾の肉で釣りをしたり残酷な遊びもした。それも生と死とふれあう意味があったのだろうか。
●No.1615/05.9.24








「世に
 無事安逸な
 程苦痛な
 ことは
 ない。
 戦いの
 大きく
 必死の
 努力を
 要する程
 快味
 いよいよ
 加わる
 もので
 ある。」

とはパンの「中村屋」創業者・相馬愛蔵氏の言葉(『ツインアーチ』10月号)。「仕事に変化をつけよ」とも。常に挑戦せよ、という意味でしょうが私はまだまだ足りません。安定を求めNHKに入局された皆さん頑張って。ちなみに我が家は受信料を払い続けています。
●No.1614/05.9.23







「行き
 合いの
 空。」

入道雲とうっすらとした膜のような秋の雲が同時に現れている空のこと(『one hour』(9月号))。夏の終わりに見られ、秋の訪れを教えてくれるのだとか。もう立派に秋かもしれませんが、空はいまこんな感じかな。ゆっくりと青空を見る時間を持ちたいですね。
●No.1613/05.9.22







「気分
 でしょ。」

「ブルータス」(10/1号)で「モードってなんですか?」という問いに矢沢永吉さんはそう言い切った。私などいきなり理念的に考えちゃうけどハッとさせられた。「集団意識に近い」と片づけられた最近の“モード”には自分の内から出た気分すらないってことかな。
●No.1612/05.9.21







「なるべく
 最新流行を
 やらない
 こと。」

と「メディアやファンに必要とされ続ける秘訣は?」という問いに答えた山下達郎氏(『朝日新聞』本日夕刊)。確かに楽曲も発声も達郎は達郎だ。「究極の形は1対1だから、武道館は一生やりません」とも。私も氏のように、自分だけの何かを徹底して守っていきたい。
●No.1611/05.9.20







「十六夜。」
前夜の十五夜に続いて今夜は“いざよい”。昔の人はこの夜の月に揺れ動く心の内を詠んだのだとか(本日の『日本経済新聞』朝刊)。見渡せば本音と建前の間で揺れ動く人々、現世に多し。原辰徳さん、無所属で当選した自民党の皆さん、ともかく初志貫徹してください。
●No.1610/05.9.19







「ライブ
 ラリー
 カフェ。」

について石鍋仁美氏が語る(『THE NIKKEI MAGAZINE』9月号)。演出のために数冊の洋雑誌を窓辺に置くのではなく、読書を楽しめるようズラリと書籍を並べた店だ。狭い部屋に並ぶ蔵書を見てこんな店を作る空想をすることがある。もっと増えてほしい。
●No.1609/05.9.18







「定期客
 伸びる。」

と本日の「日本経済新聞」朝刊。神奈川県内主要私鉄四社の定期輸送人員が増加しているらしい。景気回復で正社員の雇用が回復し、東京都も神奈川県も有効求人倍率は13年ぶりの高水準を記録。頼もしい傾向ですが、もちろん小泉さんの功績だけではありませんからっ。
●No.1608/05.9.17







「同い年
 。」

の著名人に勝手にエールを送る心理を大上朝美氏が語る(本日の『朝日新聞』夕刊)。53年生まれの氏は私と同い年ではないが、その気持ちは分かる。56年生まれの私の場合は、桑田佳祐・役所広司・田中康夫・秋元康・竹中直人・岡田武史。それぞれ既に重鎮ですね。
●No.1607/05.9.16







「異常死。」
何らかの病気で死んだと医師が診断できない死で24時間以内に警察に届けるもの(本日の『朝日新聞』夕刊)。しかし、厚労省の定義が不明確なため病院の判断に任される。生が尊重されない日本では自殺者数すら無視された。でも、これでいいのだと有権者は判断した。
●No.1606/05.9.15







「民主党の
 憂鬱。」

と本日の「朝日新聞」夕刊。確かに後継選びは憂鬱だろうが、頼むからくだらぬ詮索はやめてもらいたい。1千兆円の借金すら取り上げず“郵政音頭”に踊ったマスコミに、公党の人事を皮肉る資格など一切ない。そんな暇があるならイラクを、日中問題を、靖国を皮肉れ。
●No.1605/05.9.14







「まだ
 国民は
 自民党に
 ダマされる
 だろうと
 私は
 見て
 いました
 。」

とベンジャミン・フルフォード元「フォーブス」東京支局長(本日発売の『サンデー毎日』)。「災厄が降りかかってきてやっとダマされたことに気づく」とも。今回の衆院選で自民党に投票した人の内で日本の債務が1千兆円を超える事実を知っていた割合は何%なのか。
●No.1604/05.9.13






「小泉さんが
 タクトを
 振る姿を
 面白がった
 だけ。」

と唐十郎氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。「大衆の攻撃性を扇動するやり方」と辛淑玉氏。「単純なカリスマに自分を同一化」と本田由紀子・東大教授。たとえ話はどうでもいい。狡猾な小泉議員にまんまと扇動された日本人を当たり前だと言ってよいのか、マスコミ人よ。
●No.1603/05.9.12







「郵政改革は
 信任
 された。
 では、
 財政は、
 外交は、
 どうする
 のか。」

と、テレビの選挙番組は平気で言い始めた。それこそ与党に投票した国民に問いたい。特に財政と外交は小泉政権になって明確に悪化した。これは日本の根幹を揺るがす悪政である。しかしテレビに出ている人間に国民批判はできない。日本人の質が低下しているなどとは。
●No.1602/05.9.11







「火事は
 最初の五分
 選挙は
 最後の五分
 が勝負。」

と本日の「日本経済新聞」朝刊。今日の夜8時までが選挙演説の期限だ。「ケリーよりブッシュの方が分かりやすかったように、岡田より小泉の方が分かりやすい」とは某国の特派員だったか。でもここまで矛盾した言葉でしか語れない首相を選んで私たちは許されるのか。
●No.1601/05.9.10







「作品を
 見つける
 のは、
 闇の中の
 カラスを
 捕まえる
 ようなもの
 。」

と写真家・杉本博司氏(『ブルータス』9/15号)。氏の名は知らなかった。この言葉は“表現”の奥深さを物語る。文章は、脳に蓄積された情報から導かれた言葉で構成していくのだが、では1カ月後に同じテーマで同じ文章になるかというと違う。言葉の奥も無限だ。
●No.1600/05.9.9







「言葉ごと
 他者を
 受け入れる
 のが
 読書。」

と齊藤孝氏(『日本語トーク術』)。この古舘伊知郎氏との対談は誠に痛快、圧巻。「個性を信じたい人は、もっと他者を受け入れた方がいい」とも。読書の衰退は個性の衰退でもあるのだ。また、読書不足のための読解力の低下は私のブログへのコメントを見ても分かる。
●No.1599/05.9.8







「憲法を
 変えて
 戦争へ
 行こう
 という
 世の中に
 しない
 ための
 18人の
 発言。」

という書籍の広告を作った前田知巳・副田高行両クリエイターの対談を「広告批評」(9月号)で掲載。確かに凄いお二人なのですが、この本は読みたくもない。私がそれよりも興味があるのは、自衛隊イラク派遣に6割以上が反対している国民がなぜ自民党を選ぶのかだ。
●No.1598/05.9.7







「1日に
 千回、
 土井
 たか子の
 後継者と
 訴えるよう
 指示
 している
 。」

と土井氏の地元・兵庫の社民党陣営幹部(本日の『朝日新聞』夕刊)。土井さんの護憲論が国会から消えるのは確かに寂しい。「オール与党」なる志位さんの指摘も確かに正しい。どちらも応援したいけどやっぱり今回は民主党。もし自民党が勝ったら日本人の知性を疑う。
●No.1597/05.9.6







「1ミリは
 狂い
 ませんよ
 。」

と現場監督は建築家・安藤忠雄氏に言った(本日発売の『サンデー毎日』)。東京・青山の同潤会アパート再開発プロジェクトの話。日本の掘削技術は300メートル掘って1ミリも狂わないのだそうで、確かに氏の言う通り「日本はもっと自信を持つべき」なのだろうが。
●No.1596/05.9.5







「背中を
 床と
 平行に。」

という至極単純な姿勢がいかに非日常的であるかが分かった。昨日は久しぶりにスポーツクラブへ行き、ヨーガと太極拳などを組み合わせた「ボディヒーリング」なるクラスを体験。エアロビクスほど激しくはないが脚を上げ、腕を伸ばすことがこれほどきついものだとは。
●No.1595/05.9.4







「お酒の
 あてによし
 おまんまに
 よし。」

と海老名家伝来の「かくやのこうこ」の味を語る林家正蔵師(本日の『日本経済新聞』朝刊)。こんな言葉遣いも40代以上の噺家からしか聞けなくなった。この「かくやのこうこ」、我が母もよく作った。日経の摂待卓氏、師が噺家の道を選んだ逸話の書き方が巧みです。
●No.1594/05.9.3







「広告は
 まだ見ぬ
 明日の
 未来学。」

と児島令子さん(『ブレーン』9月号)。“自分の言葉で書く”ことを実践されているコピーライターだ。私もこの歳になると、“どこかで見たような(過去の)表現”はすぐ見つかる。それはそれで大切なのだが、「まだ見ぬ」コピーを見つけだす努力がそこから始まる。
●No.1593/05.9.2







「死にかけた
 ところで
 踏ん張れて
 よかった
 。」

とはテニスの全米オープン2回戦で逆転勝利した杉山愛さん(本日の『朝日新聞』夕刊)。テニスの試合で「死ぬ」という言葉はあまり聞かないが、感覚は分かる。大きな視点で見れば、人生にも晩年の逆転勝利があれば、ずっと勝っていて最後に逆転負けすることもある。
●No.1592/05.9.1

※川中紀行のブログ「いいコトバ」もぜひご覧ください。


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