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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2018年3月分
「いつ改ざんを知ったかという
 質問なので答えられない。」
安倍昭恵氏の名を見た際の「感想」を問うた小池議員の質問に、こう理由を付けて「時間」にすり変えた佐川氏(先日の『国会中継』)。安倍議員も同様に質問の趣旨を歪曲するが日本語文法の点からいかに非日本語的かを国会の場で明白にし世間に知らせる努力も必要だ。
●No.5753/3.31

「キウイ。」
の2016年の輸入額は312憶円で果物ではバナナ(1004憶円)に次ぐと先日の「日本経済新聞」朝刊。日本の果物輸出はりんご(133憶円)、ぶどう(23億円)の順で、この差は輸出するニュージーランドの厳正な品質・ブランド管理にある。農水省よ考えて。
●No.5752/3.30

「2,3塁間の地下を走る南北線。」
と「メトロウォーカー」(春号)。「後楽園」駅を通る南北線は東京ドームの地下、およそ2塁と3塁の間を走るとか。また有楽町線は、「新木場」駅に車両のリニューアル工事施設「CR」があるため東西線・千代田線・半蔵門線・南北線の車両がこの線を走って向かう。
●No.5751/3.29

「芸名統制令。」
はカタカナ芸名を日本語にする法令で1940年の今日、発令された(本日の『マイあさラジオ』)。朝ドラ「わろてんか」でもキースらが改名していたが、実際は歌手のディック・ミネ、ミス・コロンビアなどが知られる。こんな法さえ幻ではないと思わせる空気が漂う。
●No.5750/3.28

「ダイバーシティ。」
が組織のキーワードとなって久しいが米グーグル調査では異論や個人的事情を言い合えるチームの生産性が高かった(先日の『日本経済新聞』朝刊)。英エコノミスト誌でさえ「ダイバーシティ疲れ」なるコラムを掲載するなか本音が言い合える真の“多様性”が問われる。
●No.5749/3.27

「暗闇ごはん。」
とはアイマスクを装着し目が見えない状態で精進料理を食す催しで、東京・浅草の緑泉寺で行われる(先日の『日本経済新聞』朝刊)。発案者は住職の青江覚峰氏で参加者は五感を研ぎ澄ませて順に食材を当てる。そこで普段いかに食事と向き合っていないかが分かるのだ。
●No.5748/3.26

「セルフ・ウェザーフォーカスト。」
という言葉はないが「weather forecast=天気予報」を「セルフ=自分自身で」行う時代ではないか。NHKに出演した天気予報士は雨と予報しながら「決めつけないで」と責任転嫁する姿勢を見せた。ならばデータを提示し見方を伝えてくれるだけでいい。
●No.5747/3.25

「日毎にそして分刻みといった具合で過去は、
 現在の情況に合致するように変えられる。」
G・オーウェルが68年前に著した反ユートピア小説「1984年」の一節だ(先日の『100分deメディア論』)。この小説をなぞるように自民党内の悪事が生じている。「労働者階級は物を考えず無害」。これも不幸を感じながら保守の殻に閉じこもる日本人を表す。
●No.5746/3.24

「昆虫食。」
を愛好するムシモアゼルギリコ氏を訪ねた先日の「神々のスマホ 」。蟻のゼリーやコオロギ炒めなどを次々に紹介し最後にMC2名が“セミじゃが”を食した。私も昔、イナゴや蜂の子は食べたが、国連食糧農業機関が推奨しようと目の前の食物を粗末にしないのが先決だ。
●No.5745/3.23

「三江線。」
は広島県三次市と島根県江津市の間を結ぶローカル線だが、3月末運行終了と本日の「ニュースウオッチ9」。廃線決定後の観光客増で1両が3両編成になったらしいが、「江津」と聞けば私にとっては江津工業の三沢淳投手。中日・日ハムに在籍し一線級として活躍した。
●No.5744/3.22

「ハグ。」
とは通常「(人などを)抱きしめる」という意味の英語hugだが、ハーゲンダッツではカップを手の平で包み込む動作に使い、メディプラスでは「潤いで包み込む」意味で「スキンハグ」と表現。広告ではときに広告上での流行語が現れるが、さて次の「ハグ」はあるか。
●No.5743/3.21

「手続きが正当であるかどうかで
 民主主義の正当性や価値が問われる。」
という石破茂議員の言葉を昨日の「TIME LINE」で紹介。今回の財務省による公文書改ざんに対する言及だが前川喜平氏の告発も同じ趣旨だ。出会い系バーの一件で追及が遮断されたが、手続きが不当に行われた動機を理詰めで全証人喚問の下で明らかにしてほしい。
●No.5742/3.20

「ペンギンズ・カップ。」
とは走るのが禁止されたサッカーの大会(先日の『日本経済新聞』朝刊)。動きがペンギンに似てくるため、この大会名となった。クロスバーを越えるボールを蹴るのも、ボディコンタクトも禁止のため競技を楽しむ層が格段に増える。大会では69歳の参加もあったとか。
●No.5741/3.19

「総合政策研究所。」
は1982年に政策立案能力を高めるため設けた自民党本部内の組織(本日の『日本経済新聞』朝刊)。現在は経団連とのパイプ役に堕した。日本の議員は数十人の政策スタッフが付く米国と違い政策シンクタンクもない。官僚の独自性は消え極めて“政治化”されている。
●No.5740/3.18

「母親は抱いていた赤ちゃんの口にゴム製の
 おしゃぶりを無造作に押し込み、スマホを
 取り出すやいなや、すぐに画面操作に
 熱中しだした。」
電車内の風景に、暉峻淑子・埼玉大名誉教授は不安と不思議を感じた(『生活と自治』3月号)。私が頻繁に見るのは、線路脇で電車を夢中で見ている男の子を無視してスマホに見入る母親(父親も同じだろう)の姿だ。知能が発達する機会を奪うだけではない何かを失う。
●No.5739/3.17

「目先ノミクス。」
と書き「2%の物価目標」に拘る安倍議員の経済施策を揶揄した先日の「日本経済新聞」大機小機。同欄は以前にも、この施策(とは言えないが)を「失敗してはいけない」という前提で成果が強調されていると指摘したが、現状は景気循環の結果に過ぎないと喝破すべき。
●No.5738/3.16

「禍福はあざなえる縄のごとし。」
の意味を平板読みの「カフク」と語頭アクセントの「禍福」で訊ねた黒柳徹子(満島ひかり)に「禍福」と言い直した向田邦子(ミムラ)。「トットてれび」の1コマだが正しい日本語への姿勢だ。大半の局アナが記号のように「カフク」と言う可能性を放置してよいのか。
●No.5737/3.15

「成仏。」
を「Save her soul」と訳すセンスは本物だ。ペトコ・スラボフ氏はソフィア大学で狂言を知り日本に留学、能を学習(本日の『おはよう日本』)。大阪・山本能楽堂で能の英訳を行い「能は終了が分かり難いから」THE ENDを入れるなど能に新風を吹かせる。
●No.5736/3.14

「気はする。」
と最近の方は言い、日本語から「気がする」が消えつつある。この係助詞「は」は強調の意を表すが、通常この言い方では別の何かと対比して強調するのに、何が「しない」かは不明だ。「やめた方がいいとは思う」の「は」と同じで断言から逃げる意識ではないかと思う。
●No.5735/3.13

「池袋モンパルナス。」
を昨日の「日曜美術館〜アートシーン/東京⇔沖縄池袋モンパルナスとニシムイ美術村」で知る。20世紀に入りゾラ・マネなど多くの画家達がアトリエを構えたパリのセーヌ川左岸地区のように、西池袋などに芸術家達が住宅付アトリエに住んだ。画風に清新さを感じる。
●No.5734/3.12

「手伝うだとかということは、
 大嫌いだった。」
と糸井重里氏(本日の『日本経済新聞』)。それでも3.11は自分の事として考え、「気仙沼のほぼ日」を設立したのは、忘れない事の証拠だとか。あの日以降「やるかやらないか分からないときは、やるで決めてる」。明日何が起きるか分からないからだが、私は甘い。
●No.5733/3.11

「スーパー高齢者。」
になった自分を想像して書いたと言う橋本治氏の連作短編集「九十八歳になった私」(先日の『日本経済新聞』朝刊)。68歳の氏が「10年前も20年前もこの間としか感じない」日常を飄々と書く。「超高層ビルの間に段ボールハウスが建つ」2048年は今でもある。
●No.5732/3.10

「リカバリー。」
とは「精神疾患を抱えながらも自分らしく生きていける」状態と、大野裕・認知行動療法研修開発センター顧問(先日の『日本経済新聞』朝刊)。それができるのは自分の力なのだ。そして「多かれ少なかれ何らかのハンディキャップを抱えている」我々全員の問題なのだ。
●No.5731/3.9

「独裁者。」
などの言葉が中国最大のSNS「ウェイボー」で検索不能になったと先日の「おはよう日本」。背景に国家主席の任期撤廃があるが、昨年末で監視カメラ1億7000万台が中国全土に設置されたと言われ、既に革命分子が逮捕された。日本もそうならないとは、言えない。
●No.5730/3.8

「変な日本語。」
を話す点で滝沢カレン氏は有名らしいが先日の「これから、何する?」を2時間弱聞き奇異な平板読みはなかった。無論「込め心地を込めた」など独自の言い回しは多いが表現が豊かとも言える。常套句や助詞の誤用、敬語の崩壊が著しい世の中の日本語の方が誤りは多い。
●No.5729/3.7

「ラムとマトン。」
の違いを説いた「古典酒場」編集長の倉嶋紀和子氏(先週の『二軒目どうする?〜ツマミのハナシ〜』)。前者は「生後1か月以内で永久歯が生えていない子羊」、後者が「永久歯が2本以上生えている雌の羊か去勢された雄の羊」とか。酒場の蘊蓄は酒を旨くしてくれる。
●No.5728/3.6

「頑張ってる。」
とサッカーJ3のSC相模原に移籍した成岡翔選手がチームの印象を訊かれた答え(先日の『Forza! SC相模原』)。練習で疲れ切った自分に「今からプールで泳いできます」とスポーツジムの仕事に行く若手のエピソードを紹介して。J3の選手たちを応援したい。
●No.5727/3.5

「男って、ありがとうが言えない。」
と先日の「サラメシ」。長年、弁当を作り続けた妻が、今日で終わりという日に期待していた「ありがとう」を夫に言われなかったエピソードの後の中井貴一氏のナレーションだが、こんな「男って」伝説に甘えているから熟年離婚が増えるのだ。私は一日に何度でも言う。
●No.5726/3.4

「エキストラヴァージンピーマンエア。」
というピーマンの中の空気の瓶詰を舞の海さんが購入(本日の『ぶらり途中下車の旅』)。東京芸大卒の長谷川維雄氏による“作品”で実際は匂いがしないが、ちゃんと水中でピーマン内の空気を封入する。これこそ物語の希少性だけで商品化する現代的なアートの試みだ。
●No.5725/3.3

「考える葦。」
の「葦」を「足」と発音した森口博子氏は、母校の校歌の一節「考える葦の学びや」を「考える足」と思っていた昔を話そうとして「足」と発音したことに気づく(本日の『SKY GATE KISS & SMILE』)。いまテレビで話すプロは気づかず誤った発音を続ける。
●No.5724/3.2

「大学生5割強超
 読書時間ゼロ。」
と先日の「日本経済新聞」朝刊。全国大学生協連調査だが、大学生の53.1%が1日の読書時間をゼロと回答(電子書籍含む)。平均は23.6分らしいが、何よりゼロに愕然。他者の意見を受け容れる行為である読書の衰退が他者の意見に不寛容なSNSの傾向を生む。
●No.5723/3.1


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