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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2019年3月分
「あなたを野菜にたとえると?」
という面接の質問は私の就活時にはなかったが、大根は「色白だが、味がしみるといい色になる」、キャベツは「葉が多く一見面倒臭そうだが、むいて切るだけでサラダに使える」、長葱は「一見ひょろっと頼りないが、かむほどに旨みが出る」、などの対照法も効果的か。
●No.6118/3.31

「休まされるんです。」
と女子アナが言い、収録が1週なくなったりすると渡部健氏(昨日の『GOLD RUSH』)。参加していたスタッフは休日出勤代が減額されるのか。最近「働き方改革で休日が増えた代わりに手取りが減った」という声を多方面で聞く。野党は庶民の切実な声を聞くべき。
●No.6117/3.30

「横浜は理想の田舎か。」
と題して語った伊藤浩昭・日経横浜支局長(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。会合で合わせる顔が同じで先輩後輩や親族が横浜好きで親密というのが理由だが、もちろん誇張がある。それより一人勝ちの東京と比べれば横浜ですら危機だが、いわんや地方の県庁所在地をや。
●No.6116/3.29

「元号という時代の記号。」
と題し元号を語った昨日の「日本経済新聞」朝刊。明治は江戸時代に8回(それ以前に2回)、大正は2回、候補になったと森鴎外の「元号考」にあるとか。昭和は初出だったが平成は慶応と競った。記号と言っても落選元号かと思うが次の元号は時代を背負えるか危うい。
●No.6115/3.28

「記録的な不漁。」
について伊藤滋・マルハニチロ社長(本日の『日本経済新聞』朝刊)。年間20〜25万tだったサンマは17年に7万t台、18万tのスルメイカは昨年4万2千t、サケも16万tから8万t台に半減。一方で中国はじめ世界で魚の消費は伸び、魚価高騰は必然なのだ。
●No.6114/3.27

「#KuToo。」
「パンプス着用の強制は苦痛」というメッセージを靴と苦痛に掛け、さらに「#Me Too」に掛けたハッシュタグについて「女性も革靴を選びたい」と提唱者の石川優実氏(本日の『Skyrocket Company』)。この時代に女性らしさの強制は理解できない。
●No.6113/3.26

「日本人 肉食化。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。一人当たりの肉の消費量は20年で2割増えた。消費支出は4万円減なのに肉類の支出は400円増。対して肉用牛を育てる農家はこの間、6割減少した。いま肉全体の5割は輸入に頼る。食べ放題を選んで平気で残す贅沢はもう通じない。
●No.6112/3.25

「情緒の科学。」
と詩を定義した佐治晴夫氏(『サルース』4月号)。「なぜ?」を論理と検証で読み解くのが科学なら、「なぜ?」を驚きの眼差しで感覚的に丸ごと受け入れ表現するのが詩。だから詩は情緒=心の動きの科学だと。ならば「表現」は自らの論理と検証の産物と定義される。
●No.6111/3.24

「チーズにヒップホップ。」
エメンタールチーズに音楽を聞かせ風味などの変化を探るスイスの実験を本日の「キャッチ!世界のトップニュース」で紹介。クラシックはスパイシーになり、最も美味しくなったと評価されたのがヒップホップ。早くもブルースとハードロックを試してほしいという声が。
●No.6110/3.23

「ライム(Rhyme)。」
つまり韻を踏む行為を「建築的にライムを構築していく」と表現した宇多丸氏(先日の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。ラップの作詞とは骨組みとなるフレーズを作り、そこに韻を踏む言葉をはめ込むのか。「建築的に」という言葉からそんな想像をした。
●No.6109/3.22

「中国人は謝らない。」
と言われ謝罪観の差を分析した李竺楠氏(本日の『ろんぶ〜ん』)。ドラマの分析によると家族系で3倍近く、職場系で2倍近く日本の方が謝罪場面が多い。中国は理由が分かれば納得するのに日本はそれでも謝罪を求める点が決定的違いか。次は規則遵守を比べてほしい。
●No.6108/3.21

「ひと目惚れって何百回もする。」
とマンボーやしろ氏(本日の『Skyrocket Company』)。この言葉はスタートの1回だけじゃない。「本当に好きな人って、その後もふとした瞬間とかに繰り返し、ひと目惚れする」とはにかみながら。既婚者もあると思うが、それを不倫にしてはいけない。
●No.6107/3.20

「本物だからって、世の中に広まる訳じゃ
 ないのよ。ニセ物の方が、
 広まりやすいのよ。」
という樹木希林氏の言葉を昨日の「Blue Ocean」で紹介。「いいコピーあるいはいい広告とは」という問いへの返事と書籍にあるらしい。これは、広告という存在自体をニセ物と言ったのか、本物を演じる女優に掛け、広めるのはニセ物(女優)と言いたかったか。
●No.6106/3.19

「絶望の名人。」
とF・カフカを表した先週の「yes!〜明日への便り」。「この父は本当に私の父だろうか」と思うほど過酷な少年時代を過ごした生い立ちが「君と世の中が戦うとしたら迷わず世の中に賭けたまえ」などの言葉を生んだか。「みじめな人生」と言って今年、没後95年。
●No.6105/3.18

「本棚のない男とは結婚してはいけない。」
と語った石田衣良氏(本日の『UR LIFESTYLE COLLEGE』)。そんな男は伸びないと断言した。もちろん内容にもよって自己啓発本が並ぶのはNG。「海外のエロ小説が並ぶのはなかなか」と例の衣良節で褒めたが、恐らく“本棚なし層” 層は急増中だろう。
●No.6104/3.17

「雪国。」
とは酒田市の喫茶店・バー「ケルン」の井山計一氏考案のカクテルの名(先日の『日本経済新聞』朝刊)。ウォッカやホワイトキュラソーなどをシェークしグラスの縁に雪に見立てた白砂糖をまぶす。59年に壽屋(現サントリー)主催のコンクールで全国一に輝いた名品。
●No.6103/3.16

「不老不死。」
のメカニズムをベニクラゲで研究する久保田信氏(昨年の『日本経済新聞』朝刊)。このクラゲは命の危機に陥ると若い体に生まれ変わる。遺伝子構造は人間とあまり変わらないため不老不死の夢が生まれるが、それが実現する事が人類の普遍的な幸福につながるかは疑問。
●No.6102/3.15

「シューカツ。」
と「就活」がカタカナ書きされ始めたのはいつからか。書籍整理で出てきた2015年11月10日の「日本経済新聞」朝刊/春秋に、そのカタカナがある。いま就活生らしき学生が駅に駆けていく姿は微笑ましいが即戦力養成に堕した「大学」の2文字は改名してほしい。
●No.6101/3.14

「地価上昇率10%。」
を目標に掲げたのは空家率約20%の埼玉県毛呂山町(先日の『日本経済新聞』朝刊)。市街化調整区域の規制を強化し新たな住宅建築を防いで空家利用を進める。東洋大建築学科の学生からは空家の活用提案も受け付けた。これは新築志向の強い日本人への挑戦でもある。
●No.6100/3.13

「小田急に乗って、秦野へ。」
のキャッチフレーズで観光施策を展開する背景には、通勤・通学人口の減少で都心からの乗客誘導が必須という私鉄の課題がある。これは京急が本社を横浜に移し三浦半島のテコ入れをするのと同じ。しかし、秦野関係者による講座開講より観光資源を掘り下げるべきでは。
●No.6099/3.12

「スーツァン。」
という文字を「海の近く」(3月号)で見る。特集の一文を見ると「四川」とあって、麻婆豆腐や水煮牛肉、鶏肉と野菜の辛子炒めなどが美味しそうに並ぶ。四川省は中国中南部の揚子江上流にあるが、内陸で寒さ厳しく唐辛子などを用いた独自の保存法が発達したらしい。
●No.6098/3.11

「LGBTがなくなるのを目指す。」
と言ったのは、自身のツイッターに「非建築家、美術家、ドラァグクイーン、誤読の女王」と書くヴィヴイアン佐藤氏(本日の『NEW LOOK』)。男性、女性のなかでも細分化されるのに分類は意味がない、というのが理由。車に全く興味がなくカフェ好きな私も納得。
●No.6097/3.10

「家、ないんです。」
と言うと「たいていの人は引く」と立川こしら師(本日の『朝日新聞』朝刊)。各地に出向くので自宅には月10日程度しかおらず家は不要と語る。衣類などの必要物はホテルに届け使ったら捨てるとか。ホテル暮らしの方の記事も読んだが宿泊形式の多様化で今後は増加?
●No.6096/3.9

「上官から性的暴力。」
を公聴会で公表したアメリカ空軍の元パイロットのマーサ・マクサリー共和党上院議員(昨日の『キャッチ!世界のトップニュース』)。しかし「被害を報告せず組織による対処も信用しなかった」と語った。この種の報道に接する度、人間の絶望的な不完全さを認識する。
●No.6095/3.8

「27層は口溶けで16層はサクサク感。」
とデニッシュの特性を分けた須藤秀男氏(昨日の『パン旅』)。口溶けを好む関東はゆっくりと味わうイメージで、サクサクを好む関西はほおばるイメージか。層がキレイだと小麦粉の生地と油分が密着しないので美しくなるとか。「コンクールに出す精度」で日々、作る。
●No.6094/3.7

「高桑蘭更(らんこう)。」
なる俳人の名は知らなかったが、先週の東大の2次試験に出題されたと昨日の「日本経済新聞」朝刊。江戸の世のペットブームを題材に、猫に美しい布団を与え餌を立派な器に盛る妻と夫婦喧嘩となる話だが誠に現代と似る。「昭和元禄」という言葉があったが現在も同じ。
●No.6093/3.6

「沖縄の県民投票結果を真摯に受け止める。」
という安倍議員の発言(本日の『国会中継』)は「分かったから基地負担軽減に努めるが辺野古沿岸部の埋め立ては結果とは別に進める」意味か。日本語は間違っていないが、これこそ「説明が足りなかった」事例だ。「沖縄県民の声は国政に影響しない」と明言すべきだ。
●No.6092/3.5

「メモには魔力があります。」
と前田裕二氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「気づいていなかった自分の欲求や行動の志向が明らかになる」と、就活生向けに「人生の軸=自分が幸せに感じること」を見つけるメモの効用を説く。私もミニ手帳にメモするのだが俳句とツイートネタで軸とは無関係だ。
●No.6091/3.4

「マジですか?」
を284文字中に2回使い「平成くん、さようなら」をこきおろした山田詠美氏(『文藝春秋』三月特別号)。「純文学にはうじうじする主人公が多いけど自分の作品は自己肯定だからダメだった」と嘯く古市憲寿氏の言に不快感を覚えたか。辛口素人目線の古市流通ぜず。
●No.6090/3.3

「雪のことば辞典。」
について少し前の「日本経済新聞」朝刊で紹介。雪は標準語では「ユキ」だが、新潟はイキ、エリ、リキが多く、秋田・山形・岩手ではイギ、富山ではイク、岐阜・長野ではウキ、福島・茨城ではズキと発音する人がいるとか。今日の都内も雪一歩手前のような氷雨だった。
●No.6089/3.2

「サードプレイス。」
こそスタバの存在価値だとケビン・ジョンソンCEO(先日の『日本経済新聞』朝刊)。「職場でも自宅でもない」と説明されるが、スーパーのイートインで夕食を済ませる層の心理は?ファーストフードやチェーンのカフェで過ごす人が確かに以前より増えた第三の場所。
●No.6088/3.1


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