プレゼントのアピール&プロフィールコピーライターのプレゼント
"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
20年間にわたるバックナンバーはこちらから

2020年1月分
「存在していること自体が表現。」
と板垣崇志・るんびにい美術館アートディレクター(先日の『人知れず表現し続ける者たち』再)。アール・ブリュットと呼ばれる知的・精神的障害がある人の作品を展示するが、草木染の糸を5〜7ミリ間隔で結び続けて10年になる似里力氏の手に宿る稀有な独創の力。
●No.6421/1.31

「他の人と違う動きが運を呼ぶ。」
と萩本欽一氏(『週刊文春』1月30日号)。故に晴れたらゴルフをやめてネタを考え、雪なら逆に「辛い」と言いつつ早朝から出かける。すると、いつもと違う時間にヒントがあると。“人と違う視点”の大切さは誰もが言うが欽ちゃんに言われると妙に納得感が深まる。
●No.6420/1.30

「ウェルメイド。」
と聞く度モヤモヤすると言う構成作家に「(こんな言葉聞けば)笑っちゃうけどな」とマンボウやしろ氏(先日の『SkyrocketCompany』)。打合せで全員に通じると思う浅はかなセンスを笑ったか。そもそもこの単語、良いと悪い2つの意味があるのだが。
●No.6419/1.29

「仕事のときは赤いパンツや。」
という千原ジュニア氏の言葉を聞いて以来「毎日が勝負だから」と全て赤いパンツにした、と語る赤いパンツ姿の山田裕貴氏(今週の『情熱大陸』)。東京に向かう新幹線は「戦場に向かう気分」とも話す意気込みとその眼差しに、下積み時代を支えた強烈な精神力を見た。
●No.6418/1.28

「出不精な田舎貴族。」
と評されたジル・ピコ・ド・グーベルヴィルは約5000日の日記のなかで「屋敷から動かず」と3310回も記した(先日の『日本経済新聞』朝刊)。しかし日記の非芸術性にD・キーンが人間味を見たように、平凡な習慣の描写の裏に人となりが浮かび上がる事はある。
●No.6417/1.27

「最後の晩餐はカレー。」
と言う方は多いかもしれないが生瀬勝久氏は学生時代、カレーを食べた直後にバイク事故で対向車の右タイヤ下に巻き込まれて瀕死の重傷を負い「意識が戻らなかったらあのカレー」と語った(先日の『人生最高レストラン』)。最後の晩餐は死して分かるものかもしれぬ。
●No.6416/1.26

「作品は全て未完成。」
とするアルベルト・ジャコメッティの姿勢を紹介した岸谷五郎氏(先日の『TRUME TIME AND TIDE』)。「完成は、その先にある可能性を自分で放棄する」行為とその理由を説き、演劇も「完成させずストイックに次の日も頑張る」と語った。万物は未完成だ。
●No.6415/1.25

「ネコにネズミと名付けた。」
遠藤賢司の逸話を又吉直樹氏が紹介(先日の『ヘウレーカ!』)。フォーク全盛時に輝いた人で「寝図美」という猫を愛した。「自分の気持ちを表に出さず我が道を行き、気まぐれ」とは動物学者の今泉忠明氏による“猫分析”。作家や芸術家と気が合うのはそれが理由か。
●No.6414/1.24

「大切ですよ余白は。」
と公園でブランコに乗る、芝生に寝転がる、ただ青空を見る時間が大切と語ったマンボウやしろ氏(先日の『SkyrocketCompany』)。リスナーの「やらないと準備がたまり、考えずに動く時間が足りない」という投稿に答えて。余白を余分と思わぬように。
●No.6413/1.23

「どうにもならないことは。」
どうにもならない、と30代でようやく割りきれるようになった、と諏訪内晶子氏(昨年の『日本経済新聞』朝刊)。バイオリン以外を見ていなかった20代では届かない境地と語った。「そんなままならない気持ちを表現するのが音楽」とも。であればnoteもそうか。
●No.6412/1.22

「形になっていない『普通』がある。」
という信念で「どこにでもあるデザイン」という批判を浴びながらも「一番の普通」づくりを貫いた深澤直人氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。牛乳瓶やスーパーのかごなど、使いやすく長く愛されてきた「普通」の新たな形を目指す。装飾のための装飾は確かに不要だ。
●No.6411/1.21

「寒ぶり、寒さば、寒たら、寒しじみ。」
とスーパーの魚介売場に「寒」の文字が並ぶ。これらは小寒から最も寒さ厳しき大寒までに旬を迎える魚介を指し体内に栄養を蓄える時季で脂がのる。しかし一部地域では弥生の陽気になった本日、寒さも拍子抜けの感さえあるが、それでも地球温暖化を否定する声消えず。
●No.6410/1.20

「家風呂はクローゼット。」
と言った東京・高円寺「小杉湯」番頭の塩谷歩波氏(昨日の『Sparkle Life』)。入浴は小杉湯以外も含め毎日銭湯だから家風呂を収納にした徹底ぶりが凄い。「銭湯図解」と呼ばれるイラストも秀逸。鬱病になったときの銭湯での会話に救われたのが契機とか。
●No.6409/1.19

「むしろ反オリンピック的。」
と「いだてん」の打ち上げの模様を綴りつつこの大河ドラマを評した松尾スズキ氏(『GINZA』12月号)。確かにヒトラーまで登場させて終始、五輪の政治利用が描かれた。松尾氏は東京五輪賛成派ではなく毎回、高揚したとか。ここまでケチのつき過ぎが気になる。
●No.6408/1.18

「読解力15位。」
に日本が低下したOECD学習到達度調査(先日の『LOVE CONNECTION』)。ゆとり教育が否定された03年の14位より低い。他国・地域の平均に比べ読書頻度が低く一人用ゲーム機で遊ぶ時間が長い事実が原因を語る。整理し考え話す批判的思考が劣化か。
●No.6407/1.17

「旅人の木。」
は葉を東西に広げて育つため旅人が方角を知るのに利用したり切り口から出る樹液で喉を潤したという説がある、とご近所の花屋さんのPOP。花言葉「緑いっぱいトロピカル気分」があまりに陽気。「月日は永遠の旅人」と言ったは芭蕉か。私の人生は今年また振り出し。
●No.6406/1.16

「日本人の君はリキッド(液体)。」
で欧州人はソリッド(個体)とチェコで言われた人形劇師の沢則行氏(昨年の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』)。体に触れて挨拶する欧州人に対し触れずに(接近せず)挨拶する日本人は空気で溶け合うとも。世界は、あるいは日本人は固体化していないか。
●No.6405/1.15

「あなたはどこを見ていますか?」
と問いかけた風間八宏氏(『サッカーダイジェスト』1月23日号)。優秀な選手は相手の膝が向く方向の逆にパスを出すと言い、技術以前にどこを見るかが重要だと説いた。何もピッチの上だけでなく、物事のどこを見るか、細部にどこまで気付けるかによる差を考えた。
●No.6404/1.14

「スナック女子。」
つまりスナック好きの女性が増え昨年は20〜30代向け女性誌3誌で特集したと昨日の「COLORS OF WONDER」。女性名の看板は先輩ママが多く甘えたいときに。高いと思う料金も最近はセット料金を入口に掲げる店も多く、まずは電話でママに確認、と指南。
●No.6403/1.13

「反射光と透過光。」
は前者が「物体に跳ね返った光」で能動的にチェックして見られ、後者は「物体を透過した光」で受動的に受け入れるとか。モニター画面で気づき難い誤字・脱字に、印刷された文字で読むと気づく原因はこれ。スマホが浸透する現代、眼で耳でリアルに確かめる必要あり?
●No.6402/1.12

「男らしさの終焉。」
なる書籍を本日の「日本経済新聞」朝刊で紹介。男性性は暴力・支配・差別・感情の抑圧と結び付き根底に「他人より上回りたい」という欲望が流れると指摘。MAC(化粧品)の最新ポスターのモデルは男性だし、我が家には力仕事をするとき以外に男性性は存在しない。
●No.6401/1.11

「さみだれのあまだればかり浮御堂。」
という阿波野青畝(せいほ)の句を昨日の「日本経済新聞」朝刊で紹介。水原秋桜子・山口誓子・高野素十と共に4Sと称された俳人だが初めて聞く。この句、絶妙の韻が私にヒントを与えてくれた。稀有な足跡を残しながら私が知らぬ俳人・歌人・画家の何と多いことか。
●No.6400/1.10

「ディーセント・ワーク。」
とは「働きがいのある人間らしい仕事」と「生活と自治」(1月号)。発展途上国で生産・製造に携わる人々を含め全ての地球人にそれがもたらされる社会をILO(国際労働機関)は目指す。欧米では企業価値評価で重視されつつあると聞いたが激安商品の裏側はいかに。
●No.6399/1.9

「ミレニアムベビー。」
は2000年生まれの赤ちゃん(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。4歳でフェイスブック、5歳でユーチューブ、6歳でツイッター、7歳でアイフォンを知った生粋のデジタルネイティブ。同年以降生まれが地球人口の1/3を占めるなか、フィジカルの危機が静かに迫る。
●No.6398/1.8

「遺憾。」
は「十分な結果が得られず心残りがする様子」(『新明解国語辞典』第三版)。ゴーンの不正出国に森法相・菅官房長官・日産自動車はこう口を揃えたが、司法制度への冒涜に「心残り」とは何か。罪を犯して「ご迷惑をおかけし」と言うが如く、日本語の画一化が悲惨だ。
●No.6397/1.7

「なっちゃったんだから仕方ない。」
ピアニストとして活躍中に脳出血で右手の自由を失ったとき舘野泉氏はこう思った(昨日の『きらクラ!』)。奥様は「(ピアノが弾けず)家にいた2年ほど私達が学んだ事はない」と振り返った。絶望する逆境を受け入れて復活できる精神の強さが、芸術性を高めるのか。
●No.6396/1.6

「俺いま、どんな金持ちより幸せだ。」
と「孤独のグルメSeason4」でカルビのヒレを食して思った井之頭五郎(松重豊)。日経/春秋は“寅さん”新作の「生まれてきてよかった。そう思う事が何べんかあるだろ。そのために生きてんじゃねえか」なる台詞を紹介。金はなくても金持ち以上の人生がある。
●No.6395/1.5

「信仰の強制は不信仰を喚起するだけ。」
というアルトゥル・ショーペンハウアーの言葉を1月4日で紹介した川原泉著「本日のお言葉」。しかし彼は宗教を肯定していたと言われる。私は高校の卒業式の日、部活の先輩に強引に誘われて自宅に行くと5人ほどの創価学会員に囲まれて入会を勧められたが拒否した。
●No.6394/1.4

「降る雪や明治は遠くなりにけり。」
という中村草田男の句を紹介した「日本経済新聞」本日朝刊。昭和6年(1931)の作だが、逆に今思うは「昭和は遠く」か。「昭和で残したいもの」なる企画があったかどうか知らぬが、十八代目・中村勘三郎や女優の沢村貞子が体現していた洒脱さは最早、消えたか。
●No.6393/1.3

「大人と少女の間。」
とは「aNANA tih sayim (アナナ・ティ・シャイム) 」でニューヨークデビューするファッションデザイナーの宮下奈々氏のコンセプト(本日の『渡辺直美のナオミーツ in原宿』)。成人の多くは「大人と少女あるいは少年の間」で生きているような気がする。
●No.6392/1.2

「ゴーン元会長、無断出国。」
の見出しで新年が明けるとは(元旦の『日本経済新聞』朝刊)。特別背任の真偽は判決を待つが、ルールを守らぬ性格は公になった。大量リツイートされた「私は、レバノンにいる」という書き初めに笑ったが、既にTwitter上では「ゴーン」という別キャラが動く。
●No.6391/1.1

川中紀行のnoteツイッター もぜひご覧ください。
「今日の気になる言葉123」と一部が連動しています。
20年間にわたるバックナンバーはこちらから
マンスリー広告批評
プレゼントのアピール&プロフィール
プレゼントNOW(作品)
プレゼントNOW(近況)
プレゼントの五反田MAP
PRESENT MAGAZINE
言葉の展覧会
今日の気になる言葉123
英語インタビュー
コピー無料作成
コンパクト・パブ・システム
Thank&Write PRESENT CO.LTD