"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、
あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。
すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。 |
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録
187441号」を取得しています。 |
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「本気で
すれば
たいていな
事は
できる。
本気で
すれば
なんでも
面白い
本気で
していると
だれかが
助けて
くれる
人間を
幸せに
するために
本気で
はたらいて
いるものは
みんな
幸福で
みんな
えらい。」
93年、長嶋茂雄氏が監督復帰した年に監督室の壁に掛かっていた、明治から昭和にかけての思想家・後藤静香氏の言葉(『値遇』)。並外れた努力家の人達を見ると「自分には本気があるか」と自問してしまう。実に恥ずかしながら、未熟な私はまだ「本気」を知らない。
●No.1190/04.7.31
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「歩兵は
消耗品
だった。」
と「NHKスペシャル~一兵卒の戦争」予告編で日本人の元兵士。ブッシュも小泉も薄気味悪い形相で軍備を煽る石破防衛庁長官も所詮はそう考えている。我が父も旧満州国で使えぬ武器を携帯して橋梁爆破に赴いた。「国民の生命を守る」という言葉は信じない方がいい。
●No.1189/04.7.30
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「言葉と
いうものは
本質的には
デジタルな
もの
なのです。」
と金田一秀穂・杏林大学教授(『9月の宣伝会議』)。言葉の機能は異なる事象を分け、あるいは統一するデジタルな存在と説明。翻って「ビミョー」などの若者言葉は言語に習熟せぬ者が自身の曖昧でアナログな心情を的確に表せない場合に使うのだとか。じゃあ大人は?
●No.1188/04.7.29
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「今後は
そっと
歳を
取らせて
ください
ね。」
と三谷幸喜氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。8日で氏は43歳に。この言葉は和田誠・平野レミ・阿川佐和子・壇ふみ・南伸坊・清水ミチコ・奥様の小林聡美各氏という顔ぶれの誕生会での騒がしさが理由。全く羨ましいが40を越えるとそれもちょっと負担かもしれない。
●No.1187/04.7.28
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「無駄な
プライド、
機能しない
老いた
頭脳と
規約よ、
組織よ
さらば。」
なる結びで「日本プロ野球会公式ホームページ」に1リーグ制への動きに反対する署名を早速行う。球団経営者達の言葉遣いは政治家までも通り越した全く恥知らずな内容で、老害は本当に戒めねばならぬ。本日、48歳の誕生日。A・ロドリゲス内野手は本日、29歳に。
●No.1186/04.7.27
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「自分の
問題で
日本の
政府や
国民に
手間や
負担を
かけている
ことへの
謝意も表明
しないまま
入院して
しまった。」
と江川紹子氏(本日発売の『サンデー毎日』)。ジェンキンスさんの事だ。確かに一個人としての発言を控えたいのも分かるが温かな家族愛の物語として報じるのみのマスコミの無節操には呆れる。政府の対応も胡散臭いし米国は法的には寧ろ不利な立場らしいじゃないか。
●No.1185/04.7.26
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「おいしい
ですよぉぉ。」
と我々の目の前でミディアムレアに焼き切り分けた但馬牛のステーキを皿に盛る、神部シェフの心からの笑みが自信を物語る。昨夜は自宅から車で数分の名店「横浜うかい亭」で一足早い誕生日祝。フレンチのステーキに納得した事のない私が人生で初めてステーキに堪能。
●No.1184/04.7.25
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「麻痺
してる。」
と白骨温泉に続く京都市精肉店の“白い粉(アスコルビン酸)”による牛肉の鮮度偽造にテリー伊藤氏(本日の『ワッツ!?ニッポン』)。通販会社の産地詐称もあったが、我々は一連の事件を偉そうに非難できるか?「分からなければいい」意識は日本人全体に蔓延する。
●No.1183/04.7.24
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「栄誉は
インター
ネットに
かかわる
すべての
人に
与えられる
べきもの
です。」
とワールド・ワイド・ウェブ(WWW)の創始者、T・バーナーズリー博士(本日の『朝日新聞』夕刊)。WWWを商品化する話を断り、非営利団体で改良や普及を進める。カッコいいですね。さすが、世界中の人がオープンに活用する技術を発案しただけの事はある。
●No.1182/04.7.23
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「俺って
この仕事は
好きな
はず
なんだよな。」
好きで始めた仕事ならそう自問自答して耐えられると野田義治・イエローキャブ社長(『R25』7/23→29)。この感覚は試行錯誤の時期には確かにある。「地位で分け隔てする人間は嫌い」と野田社長は、かつてCM撮影のためサイパンで共に過ごした私に言った。
●No.1181/04.7.22
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「左官屋が
漆喰を
へらで
撫で付けた
ように
静かな
水面で
あった。」
などという描写がそそる佐藤雅彦著「砂浜」を早速購入し帰りの電車内で読了。天才CMプランナーから慶大教授へ転身した氏の頭脳ならば今まで読んだことなき実験小説かと期待したが、潮の香漂う夏の風景がぎっしり詰まった少年達の物語だった。もちろんこれもいい。
●No.1180/04.7.21
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「母こそ
最高の平和
教育者。」
の見出しで創価学会の池田大作氏が「パンプキン」8月号にて対談。この方を最高峰に戴く党が日本の多国籍軍参加を支持するという大いなる矛盾。先の参院選の公明党候補不在選挙区で公明党支持者の約4割は野党に投票したとか。早く自民党と離れ一党でやってほしい。
●No.1179/04.7.20
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「いつも
さみしい。」
サイトからの引用はしない方針だが、なぜか「ほぼ日刊イトイ新聞」だけは例外。昨日からこの言葉で盛り上がっておりO型の人に顕著な傾向か否か意見を募集中。軽度の鬱病が増えている世の中を糸井重里氏らしく切り取る。だが、悩む前に食事と生活時間を見直すべき。
●No.1178/04.7.19
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「虚無感に
襲われる
日々。」
と題し、さだまさし氏が日本の現状を憂えている(本日の『毎日新聞』朝刊)。参院選への無関心、1リーグ制問題、イラク侵攻の理由消滅。「日本人は薄情」と訴える。他者の失態に厳しく、そのくせ選挙は棄権し、日常では常に殺気立つ。日本人は確実に劣化している。
●No.1177/04.7.19
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「外人。」
陶淵明「桃花源記」で桃源郷以外の人々をこう呼んだ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。日本人以外の異国人を外人と呼び始めたのは幕末の頃から。私は外人でなく外国人と言う。ちなみに「内人」とは夫にとっての妻。“内なる人”と哲学的に考えると内人の意味は深い。
●No.1176/04.7.18
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「今月から
指の
値段が
上がった。」
と渡辺淳一氏(『週刊新潮』7月22日号)。手の指が損傷した際の補償額が変わったらしい。親指が最も高く最低額の小指以外の3本が同額に(以前は人差し指が2番目の額)。これは知らなくてもよい情報だが知らせてもいい。必要な情報が知らされていない事は多い。
●No.1175/04.7.17
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「ラジカセ
かと
思った。」
と高校の廊下の曲がり角で言われて自信を持てたというヒューマン・ビート・ボックスのAFRAさん(本日深夜の『トップランナー』)。気づくとバスで口ずさんでいたと言うが、独学でニューヨークでの名声を勝ち得たのが凄い。圧倒的なオリジナリティに、ただ脱帽。
●No.1174/04.7.16
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「社会主義を
やって
いる。」
ホテルのスタッフらの応対が横柄な時や、不便を感じた時、役人がいばった時に、最近の中国人はこう言うそうだ(本日の『毎日新聞』夕刊)。市場経済の導入が進み「サービス」への評価が厳しく変化している。日本のサービスは「個人主義をやっている」と言うべきか。
●No.1173/04.7.15
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「なに
げに。」
は小学館発行の日本語大辞典第2版に「なにげないと同意の副詞用法」と紹介されている(本日の『朝日新聞』夕刊)。言葉を省略しようと、新語をもてあそぼうと許そう。ただ「なにげに」を自らの意識の曖昧化・抽象化のために使っているとしたら、世界とは話せない。
●No.1172/04.7.14
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「逆風の中で
よくこれ
だけ獲得
できた。」
と小泉議員(本日の『毎日新聞』朝刊)。強気と新聞は評するが本音に違いない。これだけ言いたい放題言っていい加減に決断して、民主党と同じかと私は落胆した。「よくやってる」が小泉支持の理由だが、人殺ししても北朝鮮の言いなりになってもいいのかと問いたい。
●No.1171/04.7.13
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「ニート。」
とはNot in Education,Employment,or Trainingの略で学校に行かず働かず社会的訓練を受けていない若者の意(本日発売の『サンデー毎日』)。英国では深刻で日本でも急増とか。そんな若者も恐らく豊かな世では生きられるのだろう。
●No.1170/04.7.12
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「もっと、
もっと、
勝てた。」
と小沢一郎・前民主党代表代行(本日の『選挙ステーション』)。捻挫の妻とタクシーで投票所に駆けつけた私も同感。確かに分岐点の51議席を自民党は下回ったが、この半分でよかった。ただ岡田克也・民主党党首のイメージが浸透していたとは言い難く、今後に期待!
●No.1169/04.7.11
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「Conviction,
Passion,and
Love.」
曽祖父が俳人・高浜虚子のチェロ奏者、クリスティーナ・レイコ・クーパーさんが日本の少女達に演奏法を指導(本日朝の『題名のない音楽会』)。音楽に必要なのは信念と、情熱、そして愛。人生の目標も持たなければいい演奏はできない。全ての仕事に共通する言葉だ。
●No.1168/04.7.11
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「一生懸命
やった分
しか、
返って
来ない。」
と紫苑ゆうさん(本日の『タカラヅカ・憧れと伝説の90年』)。初めて舞台で見たトップスターが彼女だった。初舞台生のレッスンを核に描かれた番組は一つの伝統世界を目指すひたむきさがひしひしと伝わり好感。だからこの言葉も出るのだろう。絶対にまた行きたい。
●No.1167/04.7.10
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「何もしない
より
退屈
しないぜ 。」
と忌野清志郎氏が投票を呼びかける選挙ソングを歌う(本日深夜の『ニュース23』)。ネットでは「棄権も意思表示」と嘯く意見も目立つが、その根拠は日々の政治への監視から生まれていない。そんな無関心こそが日本を堕落させたという意味で、棄権は認められない。
●No.1166/04.7.10
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「経験が
知恵を
以って
活かされる
ならば、
何事で
あろうと
時間の浪費
ではない。」
という「考える人」A.ロダンの言葉を大同生命「偉才語録」で紹介。私も「失った物は過去に存在しない。失ったとすれば、それは失ったという経験を得ているのだ」という諺を何かの折りに作ったが、本当にそうだ。でも最近、住友といい生命保険の販促ツールが充実。
●No.1165/04.7.9
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「僕には
このホンは
書けないと
三谷さんに
伝えて
ください。」
と先頃自殺した野沢尚氏は、三谷幸喜氏「王様のレストラン」初回オンエア直後、プロデューサーに電話した(昨日の『朝日新聞』夕刊)。三谷氏は「その言葉を励みに今もこの仕事を続けている」と述懐。スタッフとよく揉めていたというが44歳、どこかが弱かったか。
●No.1164/04.7.8
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「あなたね、
強いという
のはね、
この二本の
親指で
逆立ちが
できること
なんですよ。」
と極真空手の創始者・故大山倍達氏(昨日の『毎日新聞』夕刊)。聞き手の夢枕獏氏が強さの意味を問うと多くの格闘家は当時、精神論で答えたが氏は違った。こんな回答が政治・経済の分野でもできればと夢想する。なお大山氏と私の唯一の共通点、それは誕生日である。
●No.1163/04.7.7
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「曽我さん
9日
再会。」
と各紙一面記事。外務省幹部は「参院選前に何とかならないか」という小泉議員周辺の指示を明かす。「参院選前は難しい」との細田官房長官会見は明らかな茶番。それにしてもこれで自民党支持が上がったら全くのお笑いだ。拉致被害者の調査結果もう出てるんじゃない?
●No.1162/04.7.6
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「こんな
緊張感の
ある町に
したのは
誰?」
と「駅構内に警官の姿が目立つ」大阪・東京の状況を危惧した遙洋子氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。これに口を閉ざすマスコミには言論操作の疑いさえ感じる。しかも政治レベルの低下が著しい日本人はそれがイラク侵攻を支持した小泉内閣がもたらしたと認識できない。
●No.1161/04.7.5
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「あの人は
『打った
瞬間わかる
ホームラン
』とか、
野球でよく
使われる
言葉を
なるべく
使わない
ように
している
んですね 。」
と元フジテレビアナウンサー・松倉悦郎氏の語りを絶賛した井上ひさし氏の昔の発言を「SUMISEI Best Book」7月号で紹介。全員“古舘節”になり果てたスポーツ実況を民放アナはどう釈明するのか。その前に平板な発音と熟語の読み間違いすら減らせない。
●No.1160/04.7.4
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「お父さん、
薬を
蒔かないで
虫が
かわいそう
だよ。」
という長男の一声に狩野謙二さんは農薬をやめ、ハーブエキスに換えた(『日本人が食べたいほんもの』)。「曲がったきゅうり、虫食いの芋」を店頭から排除したのは“国民想い”の農水省の仕業か。「メロンのように甘い」玉葱は、狩野さんの無農薬農法から生まれた。
●No.1159/04.7.3
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「あの
米国を想い
この
属国を創る。」
はマッド・アマノ氏作の「この国を想い この国を創る」という自民党キャッチフレーズへのパロディ(本日の『毎日新聞』朝刊)。これに、あの安倍自民党幹事長が「事実に反し党の評価を低下させる」と削除を要求。こんな馬鹿げた要求が通ると思っている点が一番怖い。
●No.1158/04.7.2
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「売名
では
ない。」
と近鉄買収を打診した堀江貴文・ライブドア社長(本日の『毎日新聞』朝刊)。悔しさが伝わる。小林・近鉄球団社長の「迷惑な話だ」、渡辺・巨人軍オーナーの「カネさえあればいいってもんじゃない」。気持ちは分かるがプロ野球危機を招いた当事者として反省がない。
●No.1157/04.7.1
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川中紀行のブログ「 いいコトバ」 「再現批評」もぜひご覧ください。 |
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