"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、
あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。
すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。 |
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録
187441号」を取得しています。 |
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「偏食が
多い子供は
人と関わる
能力が
低い。」
事を実証して見せた今朝の『はなまるマーケット』。偏食が多い子供・偏食がない子供にグループ分けし遊び道具を与えると、多い子は無言で男女別々の遊びに耽り、ない子は全員で笑いながら遊び出す。これに添加物等の影響が加わる。感心するだけで済む問題ではない。
●No.1222/04.8.31
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「なぎなたを
試すために
人を殺した
頃に
比べれば、
今は優しい
時代です。
人類は
全体に
人殺しを
しない
方向に
向かって
いると僕は
信じて
います。」
と北御門二郎氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。トルストイの説く“絶対的非暴力”に心酔し彼の作品だけを翻訳し続けた。戦国の世、日本でも殺し合いが行われた。だが卑しくも人の命を尊ぶ現世とは価値観が違う。昔も今も施政者は残酷だが、庶民は今の方がより残忍だ。
●No.1221/04.8.30
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「台風の時に
両手を
広げて
いると
カラダが
浮く
みたい
ですよ。」
と沖縄出身の奥様の逸話を披露した床屋のご主人。私が、奄美大島の友人から本日来たメールの「窓ガラスの割れ目から水が入りマンションが洗車されているみたい」という内容を話すとそう応えた。台風の度に九州地方の方を案じるが、やはり人間、逞しくなるものです。
●No.1220/04.8.29
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「無職
渡世。」
とその職業を戸籍に記された絵師金蔵(昨夜の『美の巨人たち』)。今ならばさしずめフリーターか。しかし公的には無視された彼の残酷さにじむ芝居絵は艶やかでおどろおどろしく、番組独自の語り(小林薫)と濃密な構成に見事に合致。夏の終わりの贅沢な時間だった。
●No.1219/04.8.29
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「長男の
写真写りや
花カンナ。」
本日のBS11・第7回「松山俳句甲子園」での兵庫・甲南高校の優勝決定句。「俳句はもう当分大丈夫だ」とは金子兜太氏の感想だが、微妙な心情を日本語で説明する高校生達の言語力に希望を見出す。俳句は「広がりがある自分の等身大」なる某高生徒の言葉にも共感。
●No.1218/04.8.28
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「35度
超えない
ねぇ。
32、3度
ってとこ。」
あの南国・奄美大島に住む女友達からのメール。ちなみに彼女の部屋は4階で海風が吹くためエアコンも使わない。ノーエアコンに努める我が家も森が近くにあり都内で吹く風とは風が違う。東京が異常なのだ。店舗や電車の過度な冷房をなぜ規制しないのか理解できない。
●No.1217/04.8.27
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「妻に捧げた
1778話。」
は眉村卓氏がガンで余命1年余と宣告された奥様のために毎日、1778日間書き続けたショートショートの題名(『ヨミウリウイークリー』9.5号)。2人にしか分からぬ話が出ると奥様が指摘する事もあったとか。この夫婦の絆は奥様の命を4年11ヶ月に延ばした。
●No.1216/04.8.26
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「参詣の
方々に
危険の為
バイク
自転車での
通り抜けを
禁止
します。」
とは、打合せ場所近くの江東区・富岡八幡宮にあった立札の言葉。都内の歩道にもこの立札を立てるべきと思う。自転車は通行が許された歩道のしかも車道寄りをゆっくりと走る事が義務付けられているのにあの恐怖の走り。モラルが壊れているのだから許してはいけない。
●No.1215/04.8.25
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「国立
くもんしょ
館。」
に行っている友人の話をしていた、昨日の中央林間駅9時54分発急行車内の大学生らしき女性2名。それって「公文書(こうぶんしょ)」館じゃないですか? さぞかしKUMONも喜んでいるでしょう。これは別に彼女達が若いからではありません、学校教育の仕業です。
●No.1214/04.8.24
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「外国産でも
料理され
れば
おいしい
ですよ。」
と民族学者の石毛直道氏(本日の『日本経済新聞』朝刊)。日本の海産物加工の名産地が北欧の魚を輸入していた例をあげ、最早、正直に自然を売り物にはできない時代で温泉も同じと言う。確かに外国産の魚もおいしいかもしれませんが輸入時の防腐剤の事も言わないと。
●No.1213/04.8.23
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「日本の
首相が
アメリカの
第2の
副大統領に
なる必要は
ない。」
と「華氏911」のM・ムーア監督(本日の『報道2001』)。もちろんアメリカの言いなりで米英でさえ批判続出のイラク侵攻を支持し続ける小泉議員に向けられたものだ。「私達が尊敬していた人々に戻ってほしい」と、平和主義を反故にした日本人にもメッセージ。
●No.1212/04.8.22
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「環境税。」
を取り上げた本日の「日本経済新聞」社説。環境技術開発等への使用を目的に石油・ガソリンにかけるものだが、一応の二酸化炭素削減効果をあげた企業(産業用)に一層の努力を訴えながら、電力の浪費を続ける我々自身(家庭用)の省エネ努力を指摘しないのは誤りだ。
●No.1211/04.8.21
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「楽しむ
ために
来たんじゃ
ないん
です。」
と福原愛さん(昨日の『朝日新聞』夕刊)。「きれい事じゃない」を初め彼女の記者会見が個性的で痛快。豊田泰光氏に次ぐ、選手の「楽しみたい」発言への否定意見だ。スポーツに媚びるテレビは批判しないが、税金で行ってる選手が「楽しみたい」とは礼を失している。
●No.1210/04.8.20
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「応用を
解くのが
練習で
あって
修行なんだ
よね。」
とガッツ石松氏(『R25』8/20→26)。ボクシングが前提の発言だが、正しく広告文を考え書く行為もこの言葉通り。この人、確かに知識はないが哲学はある。無料だから薦める訳ではありませんが「R25」の氏のインタビュー、気になる言葉満載で面白いです。
●No.1209/04.8.19
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「大江戸
打ち水
大作戦。」
なる運動が最高気温36度の都内で行われた(本日の『朝日新聞』夕刊)。都庁前では浴衣姿で桶とひしゃくを手に“2千リットルの高度処理再生水”をまいたとか。100万人参加で気温が2度下がるらしいが「まく水は風呂の残り湯で」などと告知しないと意味がない。
●No.1208/04.8.18
※「大江戸打ち水大作戦」のサイトに「風呂の残り湯」の告知がありました。「雑巾がけのすすぎ水」まで利用するように呼びかけていました。我が家では風呂の残り湯で実施した模様ですが、雑巾のすすぎ水まで利用するという心がけがあったら、ヒートアイランド現象そのものが緩和されると思いますが。
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「夏の
次は、
クリスマス。」
“筋肉で音楽を奏でたい”をコンセプトに公演する「筋肉シアター」クリスマス公演ご招待広告中のこの言葉を本日、田園都市線で見つける。昨年の初観察日より43日早い「クリスマス」の文字。この歳になると何十年前がついこの前の話になるが本当に一年は早いです。
●No.1207/04.8.17
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「自殺者が
三万人を
超える
事態が
六年連続
している。」
と米原万里氏が指摘(本日発売の『サンデー毎日』)。26年前の自殺率(自殺者数÷人口×10万人)18%に比して昨年度の自殺率は27%に急上昇とか。世界にこんな国はなく、近い例が崩壊直前のソ連。少々、暗い話題だったが、私は日本をそんな国なのだと思う。
●No.1206/04.8.16
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「拉致問題は
両国首脳の
間で
根本的に
解決して
いる。」
とキム・ヨンイル外務次官(六カ国協議北朝鮮代表。本日の『サンデープロジェクト』)。二度の訪朝で一部拉致被害者は帰国させたが、会談の場での発言が殆ど報道されなかった小泉議員の真実がこれで証明された。つまり弱腰で何も語れなかったのだ。正しく罪である。
●No.1205/04.8.15
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「敵飛行機と
交戦中
昭和十九年
四月七日
華々シク
戦死ヲ
遂グ。」
トハ本日、墓参ニ赴キシ静岡県榛原郡地頭方・釣月院ノ墓石ニ刻マレタ亡キ叔父ヘノ追悼文。当時二十五歳、長兄ガ存命故、戦争ナカリセバ語リ合エタ可能性ハ十分アル。彼ノ60年トイフ人生ヲ奪イシ戦ノ目的ガ「国益」ナル極メテ投機的ナ名目デアッテイイハズガナイ。
●No.1204/04.8.14
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「早く
戻って
来い。」
と書かれた白球が病室に。夏の全国高校野球出場の中京大中京高校で予選後に入院した亀谷外野手への部員からのメッセージだ(本日の『熱闘甲子園』)。幸い 2回戦を勝ち抜いた同校は次の試合で亀谷君が出場できる見込み。何かを目指している時、辛くても人は幸せだ。
●No.1203/04.8.13
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「この
三年間、
五年間の
広告。」
つまりそれだけ長い間、一定のトーン&マナー(広告表現の基調)で行っている広告に対する賞があっていいと岡康道氏(『日経広告手帖』8月号)。たとえば「サントリー燃焼系アミノ式」は2年続いてます。他に浮かびますか? 作っては消え、の広告業界への警鐘です。
●No.1202/04.8.12
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「真夏日
連続
37日。」
東京都心の真夏日(最高気温30度以上)が連続37日の最長記録に並び記録更新は確実とか。先日「車内の冷房は28度を下回らないように」と求めた政府に対し鉄道各社は「暑いと言う苦情の方が多い」と拒否したが、そんな事言って二酸化炭素の削減ができる訳ない。
●No.1201/04.8.11
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「1人だから
気が
合う。」
とは近所のお米屋さんのご主人。よく使われる台詞だが、奥様が法事でお子さんと共に帰省され独身生活なのだとか。実は仲のよいご夫妻なのだが、こんなジョークは外国にあるのだろうか。それとも日本人独特の照れなのか。まぁ誰しも、1人になりたい時はありますが。
●No.1200/04.8.10
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「よそ見
しちゃ
だめよ。
首の骨を
折って
しまうわ。」
なるI・ショウ「夏服を着た女たち」の一節を久間十義氏が紹介(本日の『朝日新聞』夕刊)。すれ違う女性を眺めた夫を咎める台詞と故夏目雅子さんに見とれた自身の体験を重ねた。とかく男は街の美女に視線を伸ばす。でも振り返って見るのはマナー違反と思いますが。
●No.1199/04.8.9
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「加油
(がんばれ)。」
と応援した後で中国観客は日本チームを「馬鹿野郎」と罵った。君が代もブーイングにかき消された(本日の『朝日新聞』朝刊)。重慶爆撃や尖閣諸島領有権など極めて政治的問題をなぜサッカーの試合に持ち込むのか全く理解できない。だが外務省には何も期待できない。
●No.1198/04.8.8
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「鉛の
バラ。」
の題名で丸山健二氏が高倉健さんを主人公に設定し書き上げた小説を「日本経済新聞」本日朝刊で紹介。25年以上も前の大学時代、一番好きな作家だった。短編集「水に映す」の緊張感は今でも脳裏に焼き付く。作風が観念的になり疎遠になったがまた読みたいと思った。
●No.1197/04.8.7
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「義母も
何とか
見つけ
たい。」
と新保邦子さん(本日の『朝日新聞』夕刊)。原爆投下の日に行方不明になったままの肉親をまだ捜し続けている遺族がいる。「戦争はもうやめて」が遺族共通の想いだ。なぜ小泉議員を平和記念式に呼んだか。イラクではまた300人が殺害。それを日本は支持している。
●No.1196/04.8.6
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「メディアが
『日の丸、
君が代』と
言いつのる
のは
あまりにも
楽天的では
ないか。」
と多木浩二氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。五輪報道への危惧だが“日の丸・君が代”を軍国主義の象徴と非難するなら他に言う事はある。氏の言う都教委の非常識な国旗信仰は別の愚かさで「For The Flag」と言って長嶋ジャパンを送り出す低能さを糾弾すべき。
●No.1195/04.8.5
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「走る
ことはね、
生きている
証し。
夜の
ビールが
うまいん
ですよ。」
とは102歳で100メートル44秒68の国内最高記録(100歳以上)を樹立した大宮良平さんの言葉(本日の『朝日新聞』夕刊)。生活に触れていないが「青汁飲んでますか?」「サプリメント愛用してますか?」と訊ねてみたい。走るどころか歩きも不足気味の私。
●No.1194/04.8.4
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「伊良部
一郎。」
奥田英朗氏の第131回直木賞受賞作「空中ブランコ」の主人公である伊良部総合病院神経科の医師の名。神経科に場違いな甲高い声と極めて陽気な性格、なぜか患者の仕事場に乗り込んで活躍するばかりか最後にちゃんと治療に成功する。現代人の病理を描いてなお痛快。
●No.1193/04.8.3
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「お話は
本当でも
嘘でも
同じ。
聞いた人が
実感
持てるか
でしょ。」
と桃井かおり氏(『時刊MOMOI KAORI』)。虚構を演じる女優ならではの発言だが、中島梓氏が“表現され終わった現実”で語った通り、我々は既に現実と虚構の境界を見失った。やらせ報道は論外だが、マスコミがカメラを向けた時点でそれは現実になりえない。
●No.1192/04.8.2
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「VOTE。」
と描かれたTシャツを複数のデザイナーが作り米国大統領選への投票を呼びかける(昨日の『ニュースの森』)。ブラックミュージック界で人気のショーン・パフィー・コムはそのイベントで「投票しないなら死んじまえ」と発言。米国までなぜ若者の低投票率に悩むのか。
●No.1191/04.8.1
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川中紀行のブログ「 いいコトバ」 「再現批評」もぜひご覧ください。 |
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