「非加熱
血液凝固
因子製剤
。」
朝日新聞昨日夕刊で血液製剤に絡む厚生労働省の都市別病院リストの不備を指摘していた。早速見たが、最多でも東京の73病院で極端に探しにくくはないが、少なくとも同区・同町の病院はまとめるのが常識であろう。つまり、これこそ役人の硬直した脳の証明なのである。
●No.110/01.3.30
「努力かなぁ
やっぱり
。」
小田急江ノ島線車内での某高校球児の呟き。「なぁ、俺に足りないモノって何かなぁ。あいつより背もあるし、握力もあるし、長打力もあると思うんだけど、結果が出ないんだ」と言った後、少し間が空き「努力かなぁ、やっぱり」と一言。青春はまだ確かに存在している。
●No.109/01.3.29
「一億
総変わり
たい
気分。」
フラウ(4/10号)は「一億総変わりたい気分。さあ、次の私を見つけに旅に出よう」と“人生の流れを変える旅”特集。確かに、変わりたいモードは企業にも個人にも溢れている。でも、その類の指南書や雑誌を読んでいるような人間こそ一番変われないタイプだと思う。
●No.108/01.3.28
「ふん
にゃか。
ふん
にゃか。」
朝日新聞本日夕刊で、釈由美子が“座右の銘”としてこの言葉を使っている。「肩の力抜いて笑顔を忘れぬ程度に頑張ろうよ」の意らしいが、周囲の若い女性達の言葉を聞いていると、緊張感のないボケ〜ッとした喋り方が気になる。みんな「ふんにゃか、ふんにゃか」だ。
●No.107/01.3.27
「オンと
オフ。」
日本経済新聞昨日朝刊で加藤典洋氏が「(PCに接続した)オンでも(プラグを抜いた)オフでもつながる社会に再構築する」重要性を指摘している。現代が負う“情報社会に取り残される恐怖”に打ち勝つ術を説いているのだ。自分の手で集める情報の感覚を失いたくない。
●No.106/01.3.26
「頑張れば
何とか
よく
なる。」
日本経済新聞本日朝刊で、芸術選奨を受賞した落語家・古今亭志ん朝の「もう少し頑張れば何とかよくなる、ということでいただこうと思います」という談話を紹介。噺家のこんな照れた物言いが好きだ。「ファンの皆様のお陰」などとつまらぬ世辞を言わぬところもいい。
●No.105/01.3.24
「環境に
やさしい
。」
朝日新聞本日朝刊が、公正取引委員会の「環境にやさしいの類の宣伝文句は曖昧で抽象的。使う場合は根拠となる具体的な説明を添えるべし」という見解を紹介。粋なことするね。少なくともキャッチフレーズにこの種の表現を使うコピーライターは信用してはいけません。
●No.104/01.3.23
「ゆとり
教育は
紅茶キノコ
と同じ。」
本日発売の週刊文春で精神科医の和田秀樹氏が言う。文部科学省の“ゆとり教育”は紅茶キノコと同レベルのまやかしで、現に諸外国は伝統教育に回帰し、二度のカリキュラム削減にも拘わらず勉強嫌いが増えているという。全く同感。しかし、最早批判する気さえ失せた。
●No.103/01.3.22
「前頭
連合野。」
昨夜のたけしの万物創世紀は、昨今の若者の言動を「自我・理性・社会的知性を司る脳の前頭連合野の未成熟」と説いた。ならば原因は、教育の衰退か(私が恐れる)化学万能主義の食生活なのか。答えは未来を待つしかないと言う。ここでも人類の行く末に黄信号が灯る。
●No.102/01.3.21
「しなやかな
ファシズム
。」
本日発売のサンデー毎日で、田中康夫知事のかつての支援者、今井氏がこう表している。“脱ダム宣言”を議会に相談なしに挙行したのはやはり疑問符がつく。唯一の弱点は「組織に属した経験が殆どない」だと思っていたが案の定である。嫌でも根回しが必要な時はある。
●No.101/01.3.19
「男と
張り合う
必要が
なくなり
。」
クレア4月号は新世紀の女らしさを追求するが、女性達の「20世紀は男性と肩を並べることに必死だった」や上記の言葉が気になった。周囲の女性に聞くと「もう男より上だと思ってる」と「もう諦めている」の見方に二分。環境によって違うのだろうが、行方が気になる。
●No.100/01.3.16
「すみません
。」
自動改札で入出場がストップされた時、後続の人にあやまる人を初めて小田急線・中央林間駅で見た。私はこれまで、知らぬ顔か渋面して後戻りする人ばかり見てきた。混み合った場で立ち止まる時、一言「ごめんなさい」と言うのも年輩の方だけ。日本人、やはり危うし。
●No.99/01.3.15
「One
Dimen-
sional
。」
今度はイギリス人の英会話教師に教育の現状を問うと「クリスマスキャロルを著した作家を尋ねてもディケンズと答えられるのは半数」と言い「各国の教育が一元的になっている」と憂う。世界の学生がPCと外国語に注力する現状。大作家ならどんな悲劇を用意するだろう。
●No.98/01.3.14
「Mori-
bund。」
日本経済新聞本日朝刊で、Moribund(死に体・瀕死の)の「Mori」と森首相の姓をかけたワシントン・ポストの記事を紹介している。事ここに及んでなお体面を繕う自民党執行部という存在の耐えられない軽さ。下手な脚本家が書いた先が読める破滅のドラマを見ているかのようだ。
●No.97/01.3.13
「恥ずか
しい。」
10日の出没!アド街ック天国は表参道。ゲスト作のキャッチフレーズ「プリティウーマンへの道」に八塩圭子アナは「恥ずかしい」と一言。素直な感想である。考えてみれば世の中“恥ずかしい広告”は山ほどある。銀幕に映されるCMへの失笑をプロはどう感じているのか。
●No.96/01.3.12
「アメリカ
?」
日経エンタテインメント(4月号)の矢沢永吉インタビュー中に「アメリカ? とっくの昔から小さなコでも自分の取り分をわかってますよ。」の一文を発見。語尾上げ言葉が書き言葉へ転用された初のケースだ! でも語尾上げに忠実に?を記していたら言語じゃなくなるよ。
●No.95/01.3.9
「High-
school
English
。」
カナダ人の英会話教師と教育の話になり、私が「日本人は日本語が下手になり、主要都市の位置も大半の学生が知らないし日本文化を古い事と勘違いして関心がない」と嘆くと、「北米も全く同じで高校生の英語は醜く、生まれた街を地図で指せない」と言う。何が悪いの?
●No.94/01.3.8
「和魂
洋才。」
日本経済新聞本日朝刊の稲盛和夫京セラ名誉会長の発言。日本企業のグローバル経営成功の条件として氏は「勤労は喜び」を提唱し精神性の尊さを訴える。同社米国法人トップは米国人だが日本の精神性を基調にした経営で成長したという。日本はやはり働きバチが似合う?
●No.93/01.3.7
「日本人は
働きバチ
なんかじゃ
ない。」
昨日創刊のe+Bで武田徹氏が癒しブームを、働いてもいない日本人の甘えと喝破。会社人間批判が嫌いな私も基本的に同感。「資源のない日本は働かなきゃだめ」と言った清水信次ライフコーポレーション社長の言を思い出した。勤勉が美徳でなくなったのはいつからか。
●No.92/01.3.6
「人間の
技術の
根源。」
AERAが罪つくり大学と揶揄したものつくり大学総長・梅原猛氏が朝日新聞本日朝刊に談話を載せている。古関の執拗な工作の模様も生々しいが、梅原氏の「人間の技術の根源を考えないとだめだ」の言葉が重い。“ものを作るとは何か”を学べる府として是非出発してほしい。
●No.91/01.3.5
「シンプル
。」
ブルータス(3/15号)でJ.アルマーニは「シンプルなものがすべて最高とは限らないが、最高のものは常にシンプルを極めたものだ」と宣う。エフ(4月号)は「きれいめシンプル」を特集し、松島菜々子の入籍発表以来ブラウスが人気とか。時代はシンプルへ行くのか?
●No.90/01.3.2
「1時間
以下は
小さな
時間。」
あるセミナーでの川村幹夫多摩大学教授の言葉。見捨てがちな「小さな時間」も365日重ねれば大学の年間授業時間並になる。30分でも意識することが大切。逆に1時間以上の「大きな時間」は週末から捻出。教授はサラリーマン時代、それで新書1冊を著した。見習いたい。
●No.89/01.3.1 |