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「スタッフの勝手な近況」から(7)

マンスリー広告批評〈03.12月〉

● (3月14日)サントリー「燃焼系アミノ式」のCMが楽しい。商品名を連呼するCMソ ングは定型だが、耳に残るし映像も印象的。印刷媒体も「こんな運動し〜なくても」をKeywordにいろいろ展開している。あの女子高生タレント、何の仕 掛けもなしに宙返りしているそうですが、よく見つけてきましたね(この作品、雑誌『広告批評』の年間CMベストテンで圧倒的1位を獲得しました)
●(3月20日)「現代仏壇」の交通広告で、以前見かけた「ムシューハ用現代仏壇」が「無宗派用現代仏壇」に変わっていた。やりすぎだったよ
●(4月3日)キリンビールの「うれしいを、つぎつぎと」って、大和證券の「つぎつぎと、つぎのスタンダードを」に似ている。言葉はもちろんだけど基本的な考え方は全く同じだ
●(4月23日)英会話NOVAのCMキャラクター“NOVAうさぎ”のCD「NOVAうさぎのうた」が発売されて結構な人気だが、英会話講師によると欧 米では、うさぎは悪夢のサインなのだとか(だからこのCMキャラ、講師全員に不評)。インターネットで夢占いを検索してみたら「白いうさぎなら近々嬉しい ことがありそう!」と日本文化の中では喜ばしい夢らしい。なら、いいのか
●(6月20日) 「読んでみる価値がある。」こんなことしか言えないのか、読売新聞。「女は変わった。男はどうだ。」って、こういう視点はもう古いと思う、日本経済新聞。 新聞の広告って、本当に難しいと思う。大学受験の出題数を誇る朝日新聞の広告もとても恥ずかしい
●(7月26日) ファッションショーのステージを歩く映像に合わせ、「本当の自分」なる言葉を使った小雪のナレーションを重ねるマクセルDVDのCM。モデル業ばかりか女 優としてハリウッド映画にも出演し、ある程度の成功を収めた彼女が「明日やめちゃうかもしれないし」と言うだけでも嫌味なうえに、“自分の居場所”探しな るコンセプトも手垢がつき過ぎて食傷気味。ちょっと気恥ずかしい想いを抱くのは私だけなのだろうか(ナンシー関さん、なんとか言って)
●(10月3日) 「女は変わった。男はどうだ。」っていう日本経済新聞のキャッチフレーズが、またまた大量の交通広告でお目見えしている。私は余計な偏見はないつもりだ が、女と男をこうして比較すること自体、なんか時代にそぐわない気がする。確かに取材で専門学校などに伺うと、「女子生徒の方が断然元気がいい」なんて話 を聞きますが、だからと言って「いま女たちが元気いい」っていうのも違う気がする。仮に女が変わったと現代女性を分析するなら、同じレベルで男も変わって いると言っていいと思う(善し悪しは別ですが)。このキャッチフレーズは、日経の主なターゲットを男性に定めた表現かもしれませんが、“こんな風に言って おけば何となく様になる”的な企みを感じてしまいます
●(10月24日) 宇崎竜童さんが、いま缶コーヒー「FIRE」とカップラーメン「上湯麺」の広告に出ている。「FIRE」では、世羅正則・岩城滉一さんと一緒だが、メー カーが中高年ターゲットを一生懸命攻めているのが分かりますね。同じように上質なCM世界を展開している明治製菓のココア「テオブロ」では、着物姿でココ アを飲む樋口可南子さんの夫役で、なんと今回のCMの企画を担当された仲畑貴志さんが登場。知ってる人にはたまらないキャスティングです。
●(11月14日)宣伝費を削減して純利益を5.8倍にしたセガ。ベッカムのCM効果で経常利益が12倍になった明治製菓。できるのならば、後者の意気込みでやってください、企業の皆さま(と、書いていたら12月9 日付の『日本経済新聞』で『サミー、セガを傘下に』なる見出しを発見。広告少なくしたからというわけでもないだろうが、セガって、業界的にはいい広告を作っていたはずなんですが)
●(12月12日)相変わらず駄洒落が多いテレビCM。「マサにガスだね」の田村正和はもう定着してしまいましたが、「カロリー、糖質、プリン体、ダイ エット〈生〉は3つもカット!」のコピーに続け、元阪神タイガースの川藤を出演させて「3つもカワトウ!」と引っ掛けるのはどうなんでしょう、気が抜けて しまいます。総選挙の際の公明党党首の名前をもじったCMなんて、有権者を馬鹿にしているとしか思えませんでした。ただ、小泉純一郎の自民党を信任してお いて、いまごろイラク派遣反対(あるいは慎重に)などと恥ずかしくもなく言う有権者なんて、馬鹿にされても仕方ないレベルですが。結局、日本の政治家のレ ベルの低さは私たち国民のレベルに通じ、政党のテレビCMのレベルに結びついているのでしょう。
(2003年12月12日)

バックナンバー
●クリエイターのコミュニケーション能力(1)
●広告雑感アーカイブ(4)
●広告雑感アーカイブ(3)
●CMへの悲鳴と皮肉
●「手紙」という広告
●政治広告の嘘
●広告雑感アーカイブ(2)
●広告雑感アーカイブ(1)
●「さ、」のリユース
●「スタッフの勝手な近況」から(8)
●「リライト」論
●“広告会社”という言葉への大いなる疑問
●CMキャラクターという架空
●ライターと呼ばないで
●「スタッフの勝手な近況」から(7)
●誰がアメリカの広告戦略を担えるのか
●広告と社会との関係
●こんな言葉を広告で見かけませんか?(2)
●私的「三点リーダ」論。
●店頭には責任を持たなくてよいのか?
●「スタッフの勝手な近況」から(6)
●エーペラ文化
●迷走する「広告の迷走」。
●こんな言葉を広告で見かけませんか?(1)
●「スタッフの勝手な近況」から(5)
●コピーライターという言葉
●イメージへの過信
●「スタッフの勝手な近況」から(4)
●コピーライターの性別
●いいコピーライターになるための50の条件
●「スタッフの勝手な近況」から(3)
●「ソリューション」の憂鬱
●自民党宮城県連のテレビCMへの異議申し立て
●「スタッフの勝手な近況」から(2)
●「現代広告の読み方」
●疑似表現について
●「スタッフの勝手な近況」から
●業界誌の広告観
●既成概念への配慮について
●広告スペースを選ぶ必要はないのか?
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